脊柱の構造

脊柱

脊柱の機能

脊柱全体としての機能は大きく分けて以下の通りと考えています。

  1. 頭部・体幹の支持
    • 頭や体幹を支える大黒柱としての働きを持つため、脊柱が曲がってしまうことにより様々な問題が起こることが予測されます。
  2. 脊髄の保護
    • 脊髄とよばれる重要な中枢神経を保護する役割。
  3. S字湾曲による衝撃緩衝
    • 日常生活動作の中での衝撃を緩和させる重要な役割。
    • 仮に脊柱がまっすぐであった場合、10倍の衝撃が身体にかかるとも言われています。

脊柱のS字カーブ

ヒトの脊柱には他の動物とは異なる特徴があり、そのひとつが背骨にS字のカーブがあることです。
実はサルや鳥など二足歩行をする動物はヒト以外にも多く存在しますが、脊柱にS字カーブは基本的に持ち合わせていません。


四足獣の背骨は上方凸のC字カーブをしています。
これは上からかかる重力の影響を相殺するのに都合が良いためと考えられています。

魚類や爬虫類は前方へ進む際に脊柱の側屈で、イルカや四足獣は脊柱の屈伸で推進していきます。
一方ヒトは回旋の要素を取り入れて前方へ進む様式を取り入れています。
これは脊柱の構造や胸郭、下肢に至るまで重力に打ち勝ち、かつ重力をうまく利用するための形態変化であると考えられています。

ヒトの歩行形態は【直立二足歩行】とよばれ、踵が地面につき、膝がまっすぐ伸び、股関節の真上に上半身が乗るなど二本の足で楽に歩くための進化の結果この様な形態となりました。
これにより上肢が自由に使えるようになりヒトの能力も発展してきたとも考えられています。
ヒトに近いサルも四足獣の名残を残し、前足で上半身を支持しているため、S字カーブはまだありません。
S字カーブは【まっすぐに立って歩く】ことに重要な要素とも言えます。


この適度な脊柱のカーブが加齢とともに失われていくと、衝撃の分散が困難となり脊柱の圧迫骨折の要因や場合によっては歩行困難・転倒のリスクともなります。

脊柱が丸まってしまう理由は様々ですが、【まっすぐに立って歩く】ために獲得したS字カーブです。
正しい姿勢がとれるような脊柱周辺組織の【可動性】【筋力】【神経調節】が大切なのだと考えます。


脊柱の構造と機能を進化の過程とともに説明しております。
やや専門家向けの動画なので聞きなれない言葉などもございますが、ご参考にしていただけましたら幸いです。

脊柱の分類

  • 頸椎
  • 胸椎
  • 腰椎
  • 仙椎【骨盤帯】
  • 尾椎
error: Content is protected !!