胸郭の構造

胸郭・上背部の機能障害

胸郭を構成と役割

胸郭はヒトの胸部に存在する鳥かご状の骨格です。

●胸郭は以下のもので構成されます。
【胸椎】×12
【肋骨】×24(左右)
【胸骨】×1

●胸郭の役割
【内臓の保護】
胸郭に囲まれた空間には心臓や肺といった重要臓器の保護
【呼吸】
胸郭の運動により肺を膨らませたり、またしぼませたりして呼吸を行います。

胸郭の形態変化

四足獣や霊長類、魚類を含めても胸郭の横径よりも前後径の方が長い特徴を持ちます。
これは胸郭に隣接する肩甲骨の関節窩を地面に向け、前足で体重を支持するための形態であると考えられます。

対してヒトの胸郭は前後径よりも横径の方が長い特徴を持ちます。
これにより股関節の直上に上半身重心を乗せることができるようになり直立二足歩行を可能とし、さらに肩甲骨を背面へ移動させ、体重を支える役目を終えた上肢を自由に使えるようになったと考えられています。

胸郭の関節

胸郭は一見してあまり動きのないようないイメージがありますが、関節を含めた稼働する場所がなんと100か所以上もあります。
この可動部位はひとつひとつは決して大きくはないのですが、これだけ多くの可動部位があるということは胸郭全体では大きな可動性を有する事となりますし、身体全体の動きを考えると動かなければならない部位であると言えます。

進化の過程で直立二足歩行や上肢の自由を得るために獲得した形態でもあります。
この胸郭の可動性が減少したり形状に変化が起こると、胸郭に関連する肩関節や頭頚部、上半身重心の変化、それに伴う下肢や歩行への影響も考えられます。
対象の方の状態にも左右されますがしかりと評価を行い、かつ正しい介入が出来るということは非常に重要な事であると考えております。


胸郭の形状と関節について生物の進化の過程とともに説明もしております。
やや専門家向けの動画なので聞きなれない言葉などもございますが、ご参考にしていただけましたら幸いです。

胸郭の運動

胸郭は特有の運動である呼吸運動をはじめ、頸椎や肩関節複合体、腰椎骨盤帯を介して下肢にまで影響を及ぼし、かつ多くの筋が付着をする部分でもあります。

胸郭の変異が他部位に及ぼす影響も多岐にわたってくると予想ができます。 もちろん胸郭の変異があるからと言って必ずしも他の部位に問題が波及するとは限りませんが、胸郭の運動の特性を知ることは呼吸運動の改善や体幹・上肢の運動、歩行機能の改善を促す場合にも臨床上、意義のあるものであると考えております。


胸郭の運動について説明しております。
やや専門家向けの動画なので聞きなれない言葉などもございますが、ご参考にしていただけましたら幸いです。

よく見られる機能障害

胸郭出口症候群
上位交差症候群
上背部コンパートメント症候群

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