
変形性股関節症は股関節の軟骨がすり減り、関節が変形して痛みや可動域制限が生じる疾患です。
病態
加齢や肥満、先天的要因により関節を保護している軟骨が摩耗し骨同士が直接ぶつかるようになります。
進行すると骨の縁にトゲのような【骨棘】ができたり、骨の中に空洞ができる【骨嚢胞】が形成され関節の形が著しく変形します。

原因
【一次性】加齢や肥満、過度な負荷などによるものが原因
【二次性】臼蓋平成不全、発育性股関節脱臼、骨折後の変形などがきっかけとなり発症するもの

日本では何らかの基礎疾患に続いて起こる【二次性】が約8割を占めるといわれています。
症状

【初期】
立ち上がりや歩き始めの鼠径部の違和感・痛み。
【進行期】
持続的な痛み、跛行、靴下着脱や爪切りの困難。
【末期】
安静時や夜間の痛み、股関節が固まって動かなくなる。
必ずしもこの様な変遷をたどるわけではありませんが、おおよそ上記の経過をたどることが多くみられます。
評価法
医療機関で医師のもと画像診断やJOAスコアなどから総合的に判断をします。
ご不安なことや症状が気になる場合は医療機関の受診をお勧めします。
疼痛組織の評価
股関節周囲には【骨】【靭帯】【筋肉】【神経】といった様々な組織が密集しています。

これらの中でどの組織が痛みを発しているのか、またその組織の痛みが炎症による痛みなのか、動きに伴う機械的な刺激による痛みなのかを評価します。
また股関節の痛みが腰椎や骨盤部からの痛みであるかの鑑別評価も行います。
JHEQ【ジェイ・ヘック】
JHEQ【日本股関節学会股関節評価質問票】は、医師の診察ではなく【患者さん自身の主観】を100%反映させるための評価指標です。
JHEQは変形性股関節症で「どれくらい生活に困っているか、心が沈んでいるか」を重視して評価します。
全21問の問題で最近1週間の状態に点数をつけていきます。
【痛み】【動作】【メンタル】の3つのカテゴリーに分け点数化し、それぞれの偏りを評価します。
JHEQ【日本股関節学会股関節評価質問票】
変形性股関節症でどのくらい生活が困っているなどの質問票についての記事です
改善法
一般的に「保存的療法」から行い、改善しない場合に「手術療法」を検討するという流れになります。
残念ながら変形をしてしまった構造は保存療法で治すことはできません。
また保存療法にも限界があることも事実です。
しかし【柔軟性】や【筋力】身体の【コントロール能力】は改善することは可能と考えています。
これらの改善により痛みのコントロールや手術の回避もできる可能性があると考えています。

当店での痛みや気になる症状の改善方法の考え方についての記事です。






